純飯能焼 破草鞋窯(はそうあいがま)の職人岸道生と申します。
初めて投稿します。
飯能の陶土を使い33年、飯能の土にこだわり続けてまいりました。
何故、飯能の土なのかと言いますと江戸時代後期から明治20年まで飯能の土で焼いた陶器が存在したからである。
土瓶と桃形鉢は原窯跡よりの発掘品。徳利は伝製品です。
以上のように飯能の土が使用されていたからです。
何故、飯能焼でなく純飯能焼なのか。すでに飯能の土を使わない飯能焼があるからである。
下の写真は破草鞋窯の土です。
山から掘った陶土を乾燥仕手いるところ。
以上飯能の土の紹介です。
ほかに陶土は5種類あります。
何故土にこだわるのか。
よく言われます。
現在、東京・千葉・埼玉・神奈川を通して地元でとれる土を使っている窯は、ごくわずかです。
もしかしたら1軒かもしれません。
それは素地にするまで手間がかかるからです。
また、飯能の土は、良いのですかと尋ねられる。
お宅のお子様は良い子ですかと尋ねられているのと同じではないでしょうか。
良くても、悪くても使うのが職人の技ではないでしょうか。
飯能の土は、信楽などの土よりも鉄分が多いです。
鉄分が多いということは、よく焼締まり釉薬も素地の鉄分と反応し変化が付きます。
焼け締まることは、器が丈夫であり、水などを吸いにくいのでカビたり汚れが付きにくくなります。
飯能の土は、他産地の土を混ぜなくても単味で使えます。
この土をどのようにして使うかは職人の仕事です。
次回は、原土からどのようにして粘土として使えるようにするかを書きましょう。
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